転職活動は内定を取った時点で終わった気になりやすい。しかし受け入れる側から見ると、その人がどういう人かという見方は、入社後の最初の1ヶ月でおおむね固まってしまう。この期間に何を意識しておくとよいかを整理する。
最初の30日で見られているのは成果ではない
入社直後に大きな成果を出すことは、そもそも期待されていないことが多い。代わりに見られているのは次のような点である。
- 分からないことを、抱え込まずに聞けるか
- 教わったことを、次から自分で処理できるか
- 既存のやり方を頭ごなしに否定しないか
いずれも能力というより、進め方に関する印象である。
前職のやり方を持ち込むタイミングを間違えない
前職での経験は転職者の価値そのものだが、入社直後に「前の会社ではこうしていた」と切り出すと、改善提案ではなく否定として受け取られやすい。
現行のやり方には、外からは見えない理由があることも多い。まず理由を聞き、背景を理解した上で提案する方が、同じ内容でも通りやすくなる。
30日以内にやっておきたいこと
- 関わる範囲の人と、業務の話で一度ずつ接点を持つ
- 業務の流れを自分の言葉でメモにまとめ、認識のずれがないか上司に確認する
- 判断に迷ったときの相談先を、あらかじめ決めておく
特に3つ目は後回しになりやすいが、これがないと判断を保留したまま時間が過ぎ、進捗が出ていないように見えてしまう。
「聞きにくい」と感じ始めたら早めに動く
入社から時間が経つほど、基本的なことを聞きにくくなる。最初の1ヶ月は「知らなくて当然」と扱われる期間なので、聞きにくいと感じ始めた時点が、むしろ聞くべきタイミングである。
まとめ:内定はゴールではなく、評価の起点
転職の成否は、条件面の良し悪しよりも入社後の立ち上がりで決まる部分が大きい。最初の30日を、成果を出す期間ではなく、周囲との認識を合わせる期間として使いたい。入社前の確認については転職で「こんなはずでは」を防ぐには。人事が教える、会社の中を見る方法も参考にしてほしい。
所長の見解
受け入れる側にいると、新しく入った方の印象は最初の1ヶ月でおおむね固まってしまいます。成果ではなく、聞き方や確認の取り方といった動き方の部分です。ここで作られた印象は後から変えるのに時間がかかるので、力を入れる価値のある期間だと感じています。