「キャリアの棚卸し」という言葉は聞いたことがあっても、実際に何から手をつければいいのか分からず、後回しにしてしまうことは多い。難しく考えず、時系列で経験を書き出すところから始めると取り組みやすい。
まず時系列で「経験」を書き出す
最初から強みや価値観を分析しようとすると手が止まりやすい。まずは配属・異動・担当プロジェクトなど、これまでの経験を時系列でただ書き出すことから始める方が、実際には進めやすい。うまくいったことだけでなく、うまくいかなかった経験も含めて書き出す。
「何をしたか」より「どう動いたか」を掘り下げる
経験を書き出したら、それぞれの場面で自分がどう考え、どう動いたかを掘り下げる。担当した業務内容そのものより、判断の仕方や周囲との関わり方の中に、自分らしい傾向が見えてくることが多い。
3つの視点で整理する
- できること(スキル・経験)
- やりたいこと(興味・関心)
- 求められること(周囲からの評価・期待)
この3つが重なる部分を見つけることが、キャリアの棚卸しの目的の一つとされる。3つがすべて一致していなくても、どこにズレがあるかを把握するだけで十分な収穫になる。
棚卸しを進める際のチェックリスト
- 直近5年程度の経験を、時系列で書き出せたか
- 良かった経験・つらかった経験の両方を含めているか
- 「できること」「やりたいこと」「求められること」を分けて整理したか
- 誰かに話してみて、客観的な反応をもらう機会を作れそうか
まとめ:完璧を目指さず、まず書き出す
キャリアの棚卸しは、最初から完成度の高い自己分析を目指す必要はない。時系列で経験を書き出し、3つの視点で整理していく中で、少しずつ自分の傾向が見えてくる。転職を考えていない人でも、今の仕事を見つめ直すきっかけとして取り組む価値がある。