転職市場でも、AI活用の広がりが求められる人材像に影響を与え始めている。dodaの「転職市場予測2026下半期」では、AIツールを導入・活用している企業の7割超が、中途採用で求める人材像が「大きく変わった」「一部変わった」と回答したという。一方でTalentXの調査では、採用AIを導入した企業の半数以上が「機能していない」と感じている実態も明らかになっている。両者から見えてくる、これからの転職市場で評価される人材像を整理する。
求める人材像が「変わった」と感じる企業が7割超
dodaの調査によれば、従業員数501名以上でAIツールを導入・活用している企業の7割超が、AIの普及によって中途採用で求める人材像が変化したと回答している。単に「AIを使える」だけでなく、業務において具体的な生産性向上や成果創出につなげられる人材への評価が高まっていると指摘されている。
採用AI自体は「機能していない」と感じる企業も多い
一方でTalentXの調査では、採用AIを導入した企業の約53.3%が、導入後も業務負荷が変わらない、またはむしろ増えたと回答し、AIが十分に機能していない実態が明らかになっている。ROIを定量的に把握できていない企業も5割を超えるという。AIを導入すること自体が目的化し、運用設計が追いついていないケースが多いことがうかがえる。
これから評価される人材とは
- AIツールを「使える」だけでなく、成果に結びつけて説明できる
- AI導入後も変わらない業務プロセスの課題を、自分の頭で考えて改善提案できる
- AIと人の役割分担を、状況に応じて自分なりに判断できる
まとめ:AIを使う力より、AIと働き方を設計する力
転職市場では、AIツールの操作スキルそのものより、AI導入後の業務プロセスを考えて動ける人材が評価されやすくなっている。単純な「AI活用実績」ではなく、そこから何を変えたかを語れることが、これからの転職活動で重要になりそうだ。
出典:doda「転職市場予測2026下半期」、TalentX「AIネイティブ採用調査2026」(2026年6月18日公表)